【質問と解答】

Q:以前、ある編集部から参加賞としていただいた原稿用紙が非常に描きやすかったです。一般的に、編集部から支給される原稿用紙は何という種類の紙なのでしょうか? 色々な紙を試しましたが、いただいた原稿用紙が一番良かったので、画材店で手に入るならほしいです。また、プロの原稿用紙は編集部から支給されるのでしょうか?(原画展で見たプロの原稿用紙は雑誌の名入りでした) もしそうなら、いつの時点(担当がついたり掲載が決まったり)で支給されますか?




A:編集部で作成している漫画原稿用紙は大抵ケント紙です。ケントといっても細かく種類がありますが、一般的に漫画原稿用紙に使われているのはピーチケントと言われるもので、「ケント紙」としか記載がない場合はこの紙です。また、同じケント紙でも厚みによって描き味が異なります。紙の厚みは「連量」という重さで表示されています。連量とは、原紙(B4判ではなく裁断前の紙の大きさ)1000枚単位の重さ(kg表示)です。私の所属する編集部では厚口と中厚口の2種類の厚みの漫画原稿用紙を作っていますが(以前は薄口もありましたが人気がないので作らなくなりました)、それぞれの連量も原稿用紙に印刷してあります。当該の原稿用紙にも連量の記載があればいいのですが、なければ画材店に持っていって調べてもらってください。
 編集部の漫画原稿用紙は担当編集者がつくと頼めば貰えるようになります。ただ、無料支給は新人のうちだけだと考えてください。ある程度のキャリアの作家になれば1000枚単位で購入するのが普通でしょう。その時は自分の好みで厚みを指定できますし、自分の名前入り専用原稿用紙も注文できます。