【質問と解答】
Q:少女漫画で投稿している者です。以前、セミナーでA賞をいただきました。今は次のコンペに向けて作品を編集さんと作っております。年齢もギリギリなので高校生向け少女漫画雑誌の編集部の方から今回が最後のコンペになるとの事を編集部に宣告されております。そのため、以前編集部とやりとりしていた時は自分のやりたいようにやっていいというような対応だったのですが、今回は自分が不安な所は何度も確認いただいております。忙しい最中でも夜遅くなっても一日おきぐらいに連絡がきますのでそこはありがたいのですが、その対応について少し疑問に感じている事がございます。
一人の編集さんとやりとりをさせていただいているのですが、ネームからトーン貼りにいたるまで2か月前ぐらいから何度も確認をしているのにも関わらず、締め切り前のどたんばな時期で「ラストの展開が急すぎる!! ここのページを変更してほしい!」などとネームから描き直しを求められたりします。また、そうした意見も突然変わったりしています。その都度対応をしていますし、指摘された箇所はたとえ3日前であろうが必ず直しております。描き直しは当たり前だろうと思いますし、画力もスピードもそれにより身についてることも多くやり方には不満はないのですが、これは担当編集の方だけの意向ではなく、編集長や副編集長の方も見ているからなのでしょうか? 対応の早さとか、対応できるかできないかを判断しているのでしょうか? それとも、編集さんの性格とやり方なのでしょうか?
A:担当編集さんの年齢や立場がわからないのですが、若手の方(大きい編集部だと30代半ばでも若手扱いのところもあります)や漫画編集以外の部署(文芸編集や販売など)から異動してきて漫画編集歴が浅い方だと編集長や副編集長、あるいはベテランの先輩編集に相談していたりする可能性はあります。単独で担当していても人間のやることですから、後でよく考えればこうしたほうがよかったとか、もっといいエピソードが思いついたとかでネームの修正を提案することはありますが、締め切り間際になって突然にとか、頻繁にころころ意見を変えるとかということはまずありません。基本的にレスポンスは速いということですから、相談や作家のネームの指導を受けているとしてもいつもというわけではないのでしょう。あるいはその都度相談する相手が違うのかもしれません。だとすれば、意見が急に何度も変わるというのにも説明がつきます。まあ、担当さんご本人と面識があるわけではないのであくまで推論だということを承知しておいてください。あなたが多少無茶振りをしても対応可能な能力を持っていると信頼しているからこそ、締め切り間際でも作品をよりよくするアイデアが浮かべばぶつけてくるというだけのことかもしれませんから。