【質問と解答】
Q:地方に住んでいるものです。出張編集部という企画で憧れの雑誌に持ち込みに行ったところ、名刺をもらい、何度か作品を送っては講評していただくということを繰り返している状況なのですが、いつも「完成原稿で送ってきてね」と言われます。講評は丁寧にしていただいて、「段々よくなってきてるよ」とは言って貰えるのですが、掲載を目指してという雰囲気でも(勿論自分は毎回そのつもりで提出していますが)、会議に出して貰っている気配もありません。原稿が到着してから3週間くらい連絡が来ない事もあり、そんな中、ネットで別の出版社の方からメールを頂きました。同人活動していたときの本を買ってくださって、「掲載や連載を目指して一緒に頑張りませんか? 一度挨拶したいのですが」と言ってくださいました。自分の力量的にも気持ち的にも掛け持ちは出来ないので、そのときは丁重に「こういう状況ですので今は遠慮させていただきます」とメールをしたのですが、もし今お世話になっている編集さんには、見込みが無いと思われているのだったら、せっかく声をかけてくださったかたに見てもらったほうが良かったような気もしてきました。でも、やはり自分にまだ実力が備わっていないから今の編集さんにもボツをもらうわけで、声をかけていただいたとはいえ、よそへ移っても同じ事を繰り返すのかなという気もします。ですが、この状況的に今見てもらってる編集さんは私に興味無いのではないかという不安も覚えています。学校の先生と生徒みたいな距離感があります。ぜひ第三者の方の意見を頂きたいのです。よろしくお願いします。
A:質問文を拝見した限りでは、今の担当さん(?)にあなたを積極的に自分の雑誌で起用しようという意思が感じられません。請われている雑誌であなたに対して熱意ある編集さんについてもらったほうがデビューはにしても連載にしても早道でしょう。ですが、今のところは以前から憧れていた雑誌ということで、今のつながりを諦めきれない気持ちもわかります。一度、担当さんとしっかり自分の立ち位置と目標を話し合ってください。新人賞を目指すのか、いきなり掲載コンペを目指すのか、それとも今の自分はこの雑誌に向いていないと考えているのか、はっきりさせましょう。その上で、このままやり取りを続けるか他誌でやるか判断してはいかがでしょうか。また、他誌でやる場合も別に今の担当さんと縁を切らなければならないわけではありません。今は雑誌に合わない、力量が足りないと判断されていても、将来あなたが成長すれば逆に執筆を望まれるようになるでしょう。「他誌で修業してきます」と言って一旦別れ、時折時候の挨拶や近況報告などをしつつ、将来の関係につなげるというのもありではないでしょうか。