【質問と解答】

Q:少女漫画家を目指している者です。担当さんとネームのやりとりをする時に、いついつまでに送ってくださいと締切日を与えてくれるんですが、一回目のネームはどうしてもコマが単調になってしまって出来の悪いネームになってしまいます。描き直していたら確実に締切日を越えてしまうのですが、締め切りを守るためには一回目に提出するネームはコマが単調だったり話に矛盾点があったりしても良いでしょうか?

A:初稿は未完成の叩き台のようなネームで構わないので打ち合わせしながら形にしていきましょうという担当編集もいれば、多少遅れても自分が納得のいくまで考えて完成させたネームを提出してもらったほうが作家の成長につながると考える担当編集もいるでしょう。編集者も人それぞれ仕事のやり方がありまし、作家側の性格や成長度合いによってもベストな制作スタイルが異なります。私自身としては、自分で考え込んで迷路にはまり込んでしまうタイプ、ネームに何度手を入れても手を入れたくなってしまうタイプの方は前者のやり方をとるしかありませんが、基本的には後者のやり方を目指すべきだと考えます。未完成なネームとわかっていながら担当編集に判断を委ね続けていると、担当編集に依存して考えることを放棄するようになるからです。設定した締め切りに間に合いそうもないとき、叩き台扱いで中途半端なネームを提出するか締め切りを延ばしてもらうか迷ったときは、まず担当さんと相談してください。