【質問と解答】

Q:編集さんに「漫画ができたら僕宛に送ってください」と言われたので送ったのですが、1週間返事がありません。あまりにも下手くそで見当違いだったため、見限られたのでしょうか? そういうことはよくあるのでしょうか? また、あちこちに漫画を投稿するのと、一か所に絞って投稿するのとでは、どちらがチャンスを掴みやすいのでしょうか? どんどん作品を描くべきか、ひとつところにじっくりと取り組んで渾身の一作で勝負すべきか。もう24歳で、アシスタントしつつの投稿生活なので、そろそろ本気でどうにかしないと漫画家になれないと焦ってしまいます。

A:原稿が届いているかどうか確認の連絡を入れてみてください。新人賞への投稿原稿に紛れている可能性もあります。  早いデビューを考えるなら、一つの編集部に決めてじっくり取り組むべきです。そのためにはまず、いろんな編集部に持ち込みをした上で、自分に合った編集部を見つけましょう。編集部によって雑誌のカラーや読者層が異なりますから、作品評価、作家評価の基準が異なります。出版社の規模の大小や雑誌の部数も気にはなるでしょうが、自分の作風や持ち味に合った編集部を選ぶことが大切です。一方で、そうして選んだつもりの選択が間違いや勘違いだったということもありえます。最初の作画技術のレベルによって差はありますが、2年ないし3年やってデビューへの足がかりがつかめない場合は、他の編集部でやり直すことも考えましょう。