【質問と解答】

Q:1)先日、ずっと憧れていたA社で賞をいただき、この度デビューが決定しました。また、A社以外でB社でも電子書籍のBLを描かせていただいております。A社にはBLを書いている場合は、ペンネームを変えるなどしてくださいと言われており、この度ペンネームを変えてデビューさせていただきます、また他の作家さんたちもペンネームを変えて趣味でBLなどを執筆している方も多いです。ですが、ペンネームを変えていても、あまりBL色の濃い漫画や年齢制限のある漫画などを描いている作家さんは私の知る限りではA社ではいらっしゃいません。私の場合、年齢制限のあるBL漫画を描かせていただいているのですが、同じような境遇の作家さんはいらっしゃるものなのでしょうか。

2)私は現在大学4年生です。大学へは漫画に活かせる知識を得ようと思い文学を学んでいます。大学卒業後は就職はせず、漫画の仕事に集中したいと思っています。ですが、ずっと漫画家として成功したいということだけを考えているため、これといって本格的なアルバイトをしたり、社会に出たこともないため社会のルールやマナーというものがいまいちわかっていません。もちろん担当さんと電話や直接会社で打ち合わせを行ったりはしていますが、私のように一度も社会に出ず、漫画家の道に進んでいる方はいらっしゃるのでしょうか?



A:1)あなたと同じように一般誌向け漫画と年齢制限のある漫画とでペンネームを使い分けている方はA社では他にいないのかもしれませんが、他社ではBLやTLでも男性向け成年漫画でもいます。編集部のほうで了承しているならば問題ありません。

2)中学生や高校生でデビューして連載する方もいますし、そうでなくてもアシスタント以外のアルバイトをしたことがないという漫画家志望者も大勢いますので、一度も社会に出ずにプロ漫画家の道に進む方はあなたが想像するよりずっとたくさんいます。確かに経験に勝るものはありませんが、すべての職場を経験することは不可能です。ドラマや小説、参考書籍、ネットなどからの情報をベースに、あとは想像力で補って作品作りができるのがクリエイターというものです。