【質問と解答】

Q:青年誌で連載を目指している者です。早速質問ですが、「企画書」とは何のことでしょうか? 担当に聞いたのですが要領を得なかったのでこちらで質問させてください。「まずは企画書を提出するので〜〜」「まずは第1話だけ先に〜〜」と言われて、連載ネームを切っているのですが、連載までの流れがよく分かりません。企画書を提出してOKをもらえば連載は確定的なのでしょうか? それとも1話目のネームを見せて連載が決まるのでしょうか? 連載はいつ頃どういう流れで決まるのですか?


A:まず「企画書」についてですが、作家が担当編集に提出する企画書の素材は、メインキャラクターの設定画と世界観設定、プロットが最低限のものです。それに加え、イメージボードや1話目ネームを含むこともあります。連載が決まるまでの流れは編集部の規模やその作家のキャリアによって異なります。ここでは比較的大きめの編集部で新人作家の場合を例に挙げておきます。まず、作家から担当宛の作品企画書(キャラ設定とプロット)を提出します。そこで担当のOKが出たらネームにかかります。長期連載を想定している場合は1話目だけではなく、だいたい3話くらいのネームのOKが担当から出たところで編集長もしくは連載企画会議に提出となります。この時に、新人の場合は仕上がり見本として、ペン入れから仕上げまでした数枚のイメージボードか完成原稿を描いて提出します。会議提出までは長くかかりますが、提出が終われば結果は会議後にすぐ出ます。なお、読み切り掲載歴が少ない場合は1話目を読み切り形式で掲載し、アンケート結果次第で本連載決定という流れになることもあります。また、連載には企画コンペという道もあります。小説、ゲーム、アニメ先行企画のコミカライズに際して、キャラクターデザイン設定画(仕上げまでしたもの)、イメージボード(もしくは原稿仕上げ見本)、1話目(〜3話)ネームを提出し、コンペ形式で漫画家を決定するものです。こちらは、ストーリーも設定もすでに出来上がったものに絵をつけるだけなので、提出までの期間は少ないですが、原作サイドのOKも貰う必要があるので、選考に1か月から長いと3か月くらいかかる場合がありますし、選考過程で追加素材を要求されることもあります。 �