【質問と解答】
Q:アシスタントや作家さん同士の嫉妬についてです。アシスタントや作家さん同士の人間関係に疲れてしまいます。この業界、負けず嫌いな方が大変多くて元アシスタントの子に悪口を流されたり、作家さんのブログやツイッターなどでの遠回しに悪口の言い合いみたいなのにも疲れます。あまり作家友達は多く作らないほうがいいのでしょうか? 入れ替わりの多い業界ですし、そう関わりも長くもたないのに、同期の方や元アシスタントが売れたら先生が嫉妬‥‥みたいなのにも疲れます。
A:人間誰しも多かれ少なかれ嫉妬や羨望の感情を持つものです。学校だろうとサークルだろうと会社だろうと、どんな組織、どんな業界だろうと、そういった感情からは逃れられません。特に漫画家は、クリエイターかつ個人事業主であり、同業者はみんなライバルですからなおさらです。また、学生からほとんど社会人を経験しないまま漫画家になる人間が大多数ですから、社会的対人スキルが未熟な方が多いのも理由でしょう。それに、ネットというのは感情発言のハードルが低いため、刹那的な衝動で書いてしまったり、内輪話感覚でつい本音がポロリと、ということも多くなります。対策としては、リアルな人間関係を緊密にすることでしょう。人間、好意的に接してくる相手に対しては多少の嫉妬心があっても攻撃的にはなりにくいものです。とはいえ、そういった全方位外交的に交流するのは容易なことではありませんし、クリエイターになるような方は社交下手な方が多いものです。ならば、可能な限り同業者との関わりを断ち、SNSやブログもやらない見ないを徹底するのが精神衛生上いいかもしれません。直接関係がなくても漫画である以上、作品を世に発表すれば、悪口や陰口、批判からは逃れられませんが、それを知らなければ自分の心の平穏は保たれます。それに、アンケートトップとかコミックス100万部とか目に見える形で実績をあげれば、たとえある悪口や批判が耳に入ったとしても気にならなくなるでしょう。そのように、器用に立ち回れなくても雑音に耳を貸さず創作に打ち込むことがあなたには向いているのではないでしょうか。