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【質問と解答】
Q:新人賞に投稿したところ20万円近く頂ける賞を受賞し、担当編集者の方が二人もつきました。嬉しい限りなのですが、困ったことに二人の編集者の方のプロットを見ての反応が違うのです。1〜2週間に一度のペースで持ち込みしているのですが、毎回お二人と打ち合わせするわけではなく、大抵どちらか一人だけとの打ち合わせになります。これは普通のことなのでしょうか? プロットを持っていったとき、一人の方は反応が良くお薦めの漫画を貸して下さったりするのですが、その方に言われたとおり描きたい話の題材を選び直し、直したプロットを次の打ち合わせの時にもう一人の方に見せると、「ベタすぎ。オーソドックスすぎて目新しさが無い」と言われてしまいました。また、アイディア出しといってプロットを思い付く限り何本か書いていき、その中から編集者の方が面白そうなものを選んで描いていくというスタイルも初めてなので、あまりにも以前持ち込んでいた出版社との作品を作っていく過程の違いに混乱してしまっています。また、一人の編集者の方が居合わせなかったときにもう一人の方は私が書いていったプロットにちゃんと目を通してくださっているのかも疑問です(居合わせなかった方からのプロットの感想が全くないため)。これは慣れるしかないのでしょうか? 質問があまりまとまっていませんが、まだデビューもしていない新人に担当編集者の方が二人つくということは良いことなのでしょうか? 私は二人の方の食い違う意見や反応に振り回されてしまっていつまでたっても新人賞に出せないような気がします。
A:確かに今の打ち合わせの体制はあまりよくありませんね。複数担当制をとる編集部もありますが、大抵は打ち合わせ時には担当全員で打ち合わせするか、作家への窓口を一本化したり、メイン担当とサブ担当の区別を明確にしているものです。二人の担当の方針の違いに戸惑っている旨を具体例を挙げて訴え、担当を一人に絞るか窓口を一本化してもらうよう求めてみてください。また、ネームの進め方の違いについては、新人なのですから他の編集部のやり方を引きずらないようにしてください。今のやり方にもそれなりにメリットがあるでしょうから、編集部によってやり方が異なるものだと割り切って慣れるようにしましょう。