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【質問と解答】
Q：漫画家になって丸4年になる者です。単行本は出ておらず、ずっと一社（小さめの出版社）の増刊で読み切りだけを描いてきました。アンケート結果は良くはないと聞いています。5年めを迎えて、いつもお世話になっている出版社以外の出版社（大手）に持ち込みをしたところ、本誌で連載が決まり、昨年の夏くらいから漫画が始まりました。こちらのアンケートも低迷中です。そういう話をしたら、元の出版社の担当編集者から皮肉を言われてしまいました。正直、自分を信じてこれから先も漫画を描いていくことに変わりはありません。でも、ずっとお世話になっている出版社の担当編集者に言われたので、それまでの信頼をガクッと壊された気持ちです。デビュー先の雑誌に合っていないというのは色んな人に言われ、自分でもそうなのかもと思っていました。ただ、担当さんを信頼していたので、いつか結果を出すぞとも思っていました。でも、その皮肉を聞いて以来、モチベーションが上がらなくなりました。こんなささいな皮肉ひとつでフェードアウトというのも子供みたいで、自分にイライラします。でも、連載が決まった雑誌のほうで、お仕事を増やしてくれるかもしれないと聞き、もう以前の出版社とは切れたほうが気持ちもスッキリするんだろうかと悩んでいます。売れたいと強く思うようになったということもあります。そこで質問です。
１）こういうときの出版社との離れ方を教えて欲しいです。
２）デビューさせていただいた以前の出版社には本当に感謝していて、このまま結果が出せず切れることに申し訳ない気持ちもあるので、編集者としてどういう気持ちで皮肉を私に言ったのかなど教えていただけたら嬉しいです。
３）読者層が違うと反応も違うのでしょうか？ 連載が始まり一年が経つ大手の仕事は、今後さらに努力して、アンケート1位を目指す決意をしてます。
４）ちょっとした縁で他の雑誌からの仕事の依頼もきているのですが、今までやってきたデビュー先のジャンルとはまったく違います。これはもう他のジャンルにいけということなのでしょうか？ デビューした雑誌のジャンルから離れたほうがいいのでしょうか？
A：１）喧嘩別れをしたいわけではないでしょうから、自分のほうから連絡を取らず、今後は儀礼的な付き合いにとどめましょう。出版業界は狭いですし、将来的にあなたの気持ちや状況が変わるかもしれませんから、一切の門戸を閉ざすということはしないほうがいいです。
２）（元）担当さんの正確な発言や口調、状況がよくわからないので確かなことは言えませんが、本人としては軽い冗談のつもりだったのかもしれません。もしくは、手塩にかけて育ててきたあなたを大手出版社に取られてしまった悔しさが皮肉を言わせてしまったのかもしれません。
３）これは明らかに違います。誰もが知っているメジャー作家でもない限り、雑誌のカラーと外れていたり読者層が違っていたりすればアウェイとなります。もっとも、最初は異分子に見られても、連載陣に定着すれば、読者のほうが徐々に受け入れてくれることもあります。
４）余裕があるなら色んなジャンルチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。雑誌からの依頼であれば、そう見当違いの方向性ではないと思われます。ただ、今までやってきたジャンルを全否定する必要はありません。