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【質問と解答】
Q:数年前に漫画大賞で大賞の次点となる賞を頂き、一度デビューしましたが、編集さんから言われたことを黙々と半年取り組んだ後、再びネームを送ってみると、雑誌のカラーが変わって作風が合わなくなったということで別の雑誌へ行くように言われてしまいました。未熟だった自分が悪いのだと受け止めております(現在は別雑誌で無事描かせて頂いています)。そこでいくつか質問があります。現在知りたいこと、当時疑問に抱きつつ動けなかったこと(今後失敗しないため)です。
1)上記に述べた担当さんからの言葉とは「ネームは面白かったら見るけど絵の練習をしてて」というものだったのですが、これはどう受け止めるべきだったのでしょうか? 半年後にネームを送ったときには、「以前のようにネームを送ってくれたらな~」と言われてしまいました。「面白かったら〜」というのは、自分では判断が難しいです。当時は当時なりに面白いと思うからネームを描いていたので、急に自信がなくなり絵の練習だけしてしまっていました。また、「自分と出会って2年で連載取れないとダメ」とも言われました。デビューから2年なら解るのですが出会って(担当にもなっていない時点)から期限が出来てしまうものなのですか?
2)漫画大賞での受賞作品を別の雑誌で連載案として使ってもいいのでしょうか? 担当が付いていない状態で投稿したものなので特に編集さんの手は入っていない作品です。掲載もされていません。受賞したのはもう4年前になります。過去の質問記事を読ませていただいておりまして、キャラや内容、世界観を変えればOKとのことだったのですが、それだと使うというより別物になると思うのですが、どの程度変えればよいのでしょうか?
A:1)おそらく、ネーム(ストーリー)はよくできているけれど、画力がいまいちというのが当時の評価だったのでしょう。ですから、新企画のネームは自分で自信のあるものをどんどん出してくれれば見るけれど、その間に絵の練習も怠らないでね、ということではないでしょうか。ただ、新企画のネームを書く時間を画力を上げることに使ったこと自体は間違いではありません。「以前のようにネームを〜」というセリフ自体は、おそらくあまり意味がないでしょう。雑誌のカラーが変わったことであなたを起用できなくなったことに対しての言い訳です。確かにネームを描き続けて雑誌に作品が載り続けていれば、雑誌のカラーが変わっても人気があればオーダーがあったかもしれませんが、画力不足で掲載されなければその仮定は無意味です。
「出会って2年〜」というのは意味不明ですが、仮に編集さんと出会ったのがあなたが28歳のときで、「30歳までに連載取れないとダメ」という意味で2年後と言ったのであれば、わからなくもありません。
2)数年前の自分の投稿作で、読み切り作品から連載企画にするわけですし、原稿を流用したりはしないのでしょう? ならば、セルフリメイクといっても別物といっていいでしょう。キャラや世界観、またエピソードの一部を流用したとしても問題ありません。