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【質問と解答】
Q:最近作品を描き上げて新人賞への投稿を済ませ、新しい作品のプロットを考えている最中の新人投稿者です。私の制作過程はまず3つほどプロットを制作して担当さんへ提出し、その中から担当さんが選んだプロットを元に打ち合わせをしてネーム、そして原稿作業へと進行していきます。質問したいのはプロットの段階で選ばれなかった二つの作品についてです。私の場合、原稿の描くスピードも一作に半年ほどかかってしまったりと遅いことから(さすがに改善しなければと思っています)、プロットの段階で没になってしまった作品も、単にページ数が多くなって新人賞への投稿が遅れてしまうからという理由からの没でした。そうした作品も、自分ではキヤラクターも世界舞台も気に入っていて凄く描きたいものでした。こういった場合、次の新人賞へ向けての作品候補の一つにもう一度、以前没になったプロットのページ数を減らしたものを提出してみても問題ないものなのでしょうか?それとも同じプロットを出してくるなんて引き出しの少ない作家だと呆れられてしまうでしょうか? また、没の理由がページ数が多いからということは本当にあり得るのでしょうか? そもそも没になったプロットはお話にならないくらいどうしようもないレベルのもので、それを単刀直入に言ってしまうと作家のモチベーションが下がると気を遣ってやんわり「ページ数が多いから今回はやめておきましょう」と言ってくれているものなのでしょうか? 編集者の立場からご意見をお聞かせください。
A:制作ペースからページ数のみを理由に没になったのであれば、ページ数がを短くできるよう再構成したり、制作ペースやスケジュールを改善できれば企画の再提出は問題ないはずです。本当はページ数が理由でなく内容がダメだったのにあなたを気遣って嘘の発言をしたのかどうかは、その担当さんの性格やあなたとの関係性次第ですので何とも言えません。ただ、私ならばダメな時はちゃんと言います。結論を曖昧なまま棚上げするより、落としたプロットについてなぜダメなのか理由を明確にすることが作家の成長につながると考えるからです。