【質問と解答】

Q:現在複数の出版社で描かせていただいています。そのうちひとつの出版社で昨年、賞をいただきまして現在執筆させていただいています。この出版社ではゲーム系の公式アンソロジーを描かせていただいているのですが、まだ2回ほどしか執筆していないため、いまいちどのようなスケジュールで進めていけばいいのかわかりません。といいますのも、執筆が決まってからすぐに仕事が始まり、せわしない状態でおおざっぱな説明しか受けておりません(その時に細かく聞いておけばよかったのですが、初めてだったためそこまで頭が回りませんでした)。教えていただきたいのは、このようなアンソロジーの場合、多ければ毎月ひとつ以上は仕事をいただけるのですが、この仕事はそもそもどのようにいただけるのか、です。ゲーム系のため、まずはゲーム自体をプレイしていなければ作品自体描けませんし、10人以上の作家によるものなので、担当さんは誰が何をプレイしているのかもわからないでしょうし、大人数のため覚えきれないと思います。このようなアンソロは担当さんの方から毎月作家さんに描いてみないか、と連絡するのでしょうか? それとも、自分から毎月いくつかのゲームのプロットを練っておいて、担当さんに「この作品だったら描けます」と連絡するのでしょうか? ちなみに現在は年末前までの締め切りの完成原稿を送ったばかりですが、年が明けてからは仕事の連絡はきていません。担当さんに聞けばよいと思うのですが、本当に忙しい担当さんなので、聞くのも気が引けてしまってなかなか聞けない状態です。

A:質問内容のような仕事に関しては業界標準の進め方があるわけではなく、編集部ごとに個々のスタイルで進めているので、担当さん本人に聞いてください。電話連絡しづらければ、メールで聞けばいいでしょう。  ここからは私見になりますが、その担当さんも大勢の作家個人個人のゲーム事情まで把握していないでしょうから、おそらくは絵柄や作風に合わせて声をかけてくるのではないかと思います。もしそのゲームをプレイしたことがなくても興味があるならやってみませんか、となるのではないでしょうか。そこで引き受ければ、ソフトや設定資料などを渡してくれるでしょう。連載だとハードまで貸してくれる場合もありますが、読み切りだとそこまではしないのでハードを持っていないと困ることになります。場合によってはソフトも作家が自費購入して経費で落とす必要があります。