●ペンネーム「史村翔」の由来は?
本名の「おかむらよしゆき」をアルファベットに全部直すわけ。
(OKAMURA YOSHIYUKI)
そのアルファベットを適当に組み替えたりしてたら、
「SHIMURA SYOU」ってなったの。
で、それを漢字に当てはめて「しむらしょう」ってしたら、
講談社の担当が、ちょっと変えようよって言って、
「歴史」の「史」って入れて「ふみ」って読まそうよって、
ちょこっと凝ったのよ。
で、「史村翔」になったの。
これはすっごい二枚目だよな。名前がな。
これも、だいたいね、違う意味で誤解が多いよね。
会ってみるとぜんぜん違うじゃないかって(笑)。
「史村翔」ってのはかっこいい奴が出てくるなって思ってたら、
オッサンが出てくるわけだろ。
これは違う意味でみんなびっくりするんだよ(笑)。
●ふたつのペンネームを持つメリットとデメリットはありますか?
あんまりないけど…、
結局、「武論尊」っていうのはアクション系って形が
どこかで出来てるわけじゃない。
一方、「史村翔」ってのは、コメディーであったり、
シリアスだったりするところがあるわけ。
そうすると、俺が意識しているわけじゃないんだけど、
今回、「武論尊」でお願いしますとか、
今回、「史村翔」でお願いしますとか、
編集から言われたときに、
あー、そうか、そういうものを求めてるのかって、
暗黙のうちにどっちの系統の作品を求めてるのかってのが、
わりとわかりやすいから、自然にこっちも、
ワイルド系っていうかアクション系は「武論尊」だな、
違う系統は「史村翔」だなと…。
こっちもある意味では、書くときに求められている傾向がわかるから、
ペンネームふたつあるほうが書きやすいかな、
それは確かにある。
●例えば、「武論尊」名でコメディーは書きませんか?
イメージ的に書くほうも違うなって感じはあるね。
「武論尊」では、コメディー書きにくいかなって感じはあるね。
あれはなんだろうな…、
頭のチャンネルの切り替えがうまくつながらないって感じはあるよね、
「武論尊」とコメディーってのは。
逆に「史村翔」とコメディーっていうと、チャンネルはプチっと繋がるけど。
取っ掛かりのときに、そのペンネームで入るっていうのは、
一種の書きやすいメリットになるのかなぁ。
デメリットは別に何もないよね。
せいぜい両者が同一人物だと思わない読者がいることぐらいだけど、
そっちのほうがいいよね。そのほうが面白いよ。
えー、そうだったんですかって言われるほうがわりと楽しいよね。
●どちらのペンネームがしっくりくるとかありますか?
まったくない。
書くものによって、ペンネーム変えるわけだから。
作品によって分けてるわけだから、ふたつともしっくりきているよね。
(人に呼ばれる場合は)
比較的、古いつきあいの人(編集)は史村さんになるよね。
若い編集は、最近の作品が「武論尊」ばかりだから、
ブー先生、ブー先生だね。
ブー先生って言われるときに、俺はなれてるからいいんだけど、
印象的には端から聞いたら、豚みたいな奴が出て来るとか(笑)、
絶対太ってるタイプで、なんか高木ブーって感じがするだろうな。
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